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小3の息子にChatGPTを使わせてみた|親子で決めた3つのルール

親子でタブレットを見ながら会話する様子

「子どもがChatGPTを使いたがっているけど、使わせて大丈夫なのか」。同じクラスの友達が自由研究でAIを使ったらしい——息子のその一言から、わが家のAI導入が始まりました。正直なところ、最初はかなり迷いました。小学3年生にはまだ早いのでは、という気持ちが強かったからです。

結果的に、ルールを決めて使わせたことで「調べ学習の質」が目に見えて変わりました。この記事では、わが家が実際にやったことと、半年間で感じた変化を正直に書いていきます。同じように悩んでいる保護者の方に、一つの参考になればと思います。


なぜ「禁止」ではなく「ルール付きで許可」にしたのか

最初に頭をよぎったのは、やはり「答えを丸写しにしないか」という不安でした。実際、ドリームエリア社の調査(回答45,177名)では、保護者の65.8%が「AIで問題解決能力が下がるのでは」と心配しているという結果が出ています。わが家も例外ではありませんでした。

ただ、息子の担任の先生がある懇談会でこう話していました。「大人がスマホの使い方を教えるように、AIの使い方も大人が一緒に教える段階に来ている」と。この言葉がきっかけで、妻と話し合い「完全に禁止するより、親の目の前で使い方を覚えさせよう」という結論になりました。

文部科学省のガイドラインVer.2.0(2024年12月公表)も、「一律禁止ではなく発達段階に応じた活用」を方針として示しています。国の方向性も「使わせない」から「一緒に学ぶ」に変わりつつある中で、家庭だけが禁止し続けるのは現実的ではないと感じました。


わが家が決めた3つのルール

親子で話し合って決めたルールは、次の3つです。シンプルですが、半年経った今もこれで十分機能しています。

ルール1:「AIに聞く前に、まず自分で考える」

宿題や調べ学習で、いきなりChatGPTに質問するのは禁止にしました。最初に自分でノートに「自分の考え」や「調べたこと」を書いてから、AIに聞く流れにしています。

たとえば理科の調べ学習で「なぜ月の形は変わるのか」を調べたとき、息子はまず図鑑を開いて自分なりのメモを書きました。その後でChatGPTに「小学生にわかるように月の満ち欠けを説明して」と入力していました。AIの回答と自分の理解を比べて「あ、太陽の位置が関係あるんだ」と気づいた瞬間は、横で見ていて「これは良い使い方だな」と素直に思えました。

ルール2:「使うのはリビングで、親がそばにいるとき」

自分の部屋で一人きりでは使わせません。リビングのタブレットで、親が見える場所で使うことにしました。これは13歳未満の子どもにとって特に大切だと感じています。

実際に隣で見ていると、「この聞き方だと変な答えが返ってくるよ」「もっと具体的に聞いてみたら?」とアドバイスが自然にできます。いわゆる「プロンプトの書き方」を一緒に練習する時間にもなっています。

ちなみにOpenAIの利用規約では、ChatGPTの利用は13歳以上(保護者同意ありの場合)とされています。わが家では親のアカウントで、親の管理下で使う形をとっています。

ルール3:「AIの答えをそのまま写さない」

これが一番大事なルールかもしれません。「AIの答えは下書きであって、清書は自分でやる」と伝えています。

読書感想文のときが印象的でした。ChatGPTに「この本の感想文のポイントを教えて」と聞いたところ、きれいにまとまった文章が返ってきました。息子は最初そのまま書こうとしましたが、「これ、○○(息子の名前)の言葉じゃないよね?」と聞いたら、少し考えて「たしかに、自分はここが面白いと思ったんだよな」と書き直し始めました。

最終的に出来上がった感想文は、AIの出力とはまったく違う内容になっていました。この経験で、息子自身が「AIはヒントをくれる存在」と理解したようです。


半年使ってみて変わったこと・変わらなかったこと

変わったこと:「質問する力」が伸びた

一番の変化は、息子が「聞き方」を工夫するようになったことです。最初は「月ってなに?」のようなざっくりした質問しかできなかったのが、3ヶ月もすると「月の満ち欠けが起きる理由を、小学3年生にわかる言葉で、3つのポイントに分けて教えて」と入力するようになりました。

これは学校の授業でも活きているようです。先生に質問するときも、以前より具体的に聞けるようになったと懇談会で言われました。「AIで質問力が鍛えられるとは思わなかった」というのが正直な感想です。

変わらなかったこと:勉強時間は増えない

期待していた「勉強が楽しくなって自分からやるようになる」は、正直なところ起きていません。AIがあっても、漢字ドリルは面倒だし、計算練習は退屈なようです。「AIがあれば勉強好きになる」と過度に期待すると、ちょっとがっかりするかもしれません。

ただし、調べ学習の宿題だけは明らかに取り組み方が変わりました。以前は「お母さん、これ調べて」と丸投げだったのが、今は自分でChatGPTとやりとりしながら進めています。親の負担が減ったのは地味にありがたいです。

注意が必要だったこと

一度、ChatGPTが明らかに間違った情報を返したことがありました。歴史の調べ学習で、ある出来事の年号が実際とずれていたのです。息子はそのまま信じかけましたが、図鑑で確認する習慣がついていたおかげで「あれ、違うぞ」と自分で気づけました。

この経験から、ルール1の「まず自分で調べる」がいかに大事かを再確認しました。AIの回答を検証する力は、基礎的な知識があってこそ身につきます。だからこそ、通信教育や日々の学習で基礎を固めることとAI活用は、対立するものではなく補い合うものだと感じています。

基礎学力の土台づくりに

AIを活用するためにも、教科の基礎固めは欠かせません。わが家では通信教育で毎日の学習習慣をつくりつつ、調べ学習にChatGPTを組み合わせています。

※近日リンク掲載予定


まとめ

「子どもにAIを使わせるかどうか」は、多くの家庭で一度は悩むテーマだと思います。わが家もそうでしたし、今でも「これで良かったのか」と考えることはあります。ただ、半年間やってみて実感したのは、「禁止」よりも「一緒に使い方を学ぶ」ほうが、親にとっても子どもにとっても得るものが大きいということです。

ルールは3つだけ。自分で考えてから聞く、親のそばで使う、答えをそのまま写さない。特別なことは何もしていません。大切なのは「完璧なルール」を作ることではなく、子どもと一緒に試行錯誤しながら、わが家なりの使い方を見つけていくことだと思います。

もし今「使わせるべきか迷っている」なら、まずは休日に親子で一緒にChatGPTを触ってみるところから始めてみてはどうでしょうか。子どもの反応を見ながら、少しずつルールを決めていけばよいでしょう。AIとの付き合い方を親子で一緒に学ぶこと自体が、これからの時代に必要な「学び」の一つなのですから。